チャットや掲示板におけるログ表示と個人の識別について
新月でもログの保存についての議論が行われているようですが、自分もここ最近似たようなことについて毎日5分程度考えていました。ちょっと違うのですが。
その内容というのは、掲示板やチャットのようなコミュニティサイトの環境を作るとして、ログの表示機能と個人の識別機能はあったほうがいいのか、なくてもいいのかというものです。
ここでいう『ログの表示』とは、チャットルームなりスレッドなりを開いたときに、それ以前に参加者によって発言された内容を得ることができる機能です。『個人の識別』とは、特定の発言を行った人物の他の発言を特定できる機能です。
自分なりの結論は、そこがなにを目的としているかによるんじゃねーのというとても平凡なものでした。
まずコミュニティサイトの目的というのは、大きく分けて2つあると思いました。
- ある事柄についての議論
- ある人物とのコミュニケーション
参加者の発言が、他の参加者へ向けられるか、議題へ向けられるか、という違いです。もちろん両方の場合が一般的ですが、それはどちらかに傾いてもらうことにします。
1の例は、2ちゃんねるの『ニュース速報+』です。ニュース記事に対してのスレッドが作成され、参加者はその記事に対しての感想や批判などを発言します。もちろん、特定の発言に対しての意見もまた発言されますが、それは個人へではなく、発言内容へ向けられたものです。
2の例は、出会い系色のあるチャットです。他の参加者との会話を楽しみます。もちろん、議題というには大げさな議題はありますが、それは話のネタで常に変化していくものなのでそれほど重要ではありません。
ででででで。
1の場合、個人の識別はできなくてもいいですが、ログの保存はあったほうがいいです。ログは、意見の重複を避けることや、それまでの議論の流れを知ることに役立ちます。個人の識別は、発言内容の識別で事足りるという点と、矛盾する発言を行った個人へ無意味な攻撃(ノイズ)を防ぎ、議題に対する議論の質を高くする目的で識別できなくするものありだろうと思った点で、できなくてもよいとしました。
2の場合、個人の識別は必須で、ログの保存はなくてもいいです。人によってはログの表示があったほうが会話に入りやすいと感じるかもしれませんが、『今北産業』で事足りますし、ほとんどの場合、それは読まれません。
ということで、
- 個人を識別できなくて、発言ログを表示できるもの
- 個人を識別できて、発言ログを表示できないもの
という2つのタイプがあれば、大概の場合に使えるのではないかと考えました。
そして、これを開発者の立場から都合のいいように変形させると、
- 名を名乗らなければ匿名となり個人の識別は不可能、名を名乗れば個人の識別が可能
(名を名乗るとは、名前を入力すること。重複する名前は、トリップのようなもので識別)
- ログの表示/非表示(保存する/しない)は、チャットルームやスレッドのごとに設定可能
(ルーム作成時に指定する)
という仕様になりました。なにかが。
ここまでの流れで分るかもしれませんが、
- 名前の重複を許せると楽 (匿名=みんな同じ名前)
- できればログは表示したくない(保存したくない)
という思念がありました。
そしてもちろん、ログがないとリアルタイムな会話以外できないのですが、リアルタイムな会話を目的としているものなので、そこはOKとしました。
なにかよくわからないですがモウダメダ\(^o^)/