シェアウェアについて思ったこと

フリーソフトには、優秀なソフトもある。そして優秀なフリーソフトは利用ユーザも多い。しかし、シェアウェアにすると売れない。かなり優秀であるか、どうしても必要な場面でないと売れない。
これはなぜだろうかと少し考えたので、意見を述べたい。
私は大きな画像を縮小することがよくある。お気に入りの画像形式はPNGだ。しかし、ペイントでこれをやると、どうも画質が悪くなってしまう。そこで、画像をきれいに縮小するソフトが探すと、自分にぴったりなソフトを見つけることができた。このソフトはPNG、JPEG、BMPに対応している。そして、各形式をきれいに縮小できるアルゴリズムを使っている。ぜひ使いたい。しかし、それはシェアウェアで100円する。他を探すと、同じ機能を持ったフリーソフトを見つけることができた。しかしそれは、BMP形式しか縮小することができない。PNGを縮小するには、一度ペイントで開いてBMP形式で保存し、それを縮小したあとに、またペイントで開いてPNG形式で保存するという作業が必要になる。しかし、この場合、多くの人々はフリーソフトを使うだろう。それは、なぜだろうか。100円なんて、缶コーヒーよりも安い。今後、なんどもなんどもペイントをデータ変換のためだけに起動することを考えると、決して高い値段ではないはずだ。このソフトは永久にペイントで画像形式を変換するというくだらない作業をなくしてくれる。値段からすると買ってもいい。しかし、買わない。
この理由は次のようなものだろう。

  • ペイントで変換すればいいので、わざわざシェアウェアを買う必要はない

正直な妥協だ。ここで問題なのは、『わざわざ』ということだ。シェアウェアが売れない理由は、ソフトがくだらないからではなく、値段が高いからでもない。購入するまでの手段が非常に面倒くさいからだ。それは、ペイントで画像形式を変換するよりも、ずっとめんどうくさい。
私が考えた解決策は、携帯電話を使う方法だ。インターネットでフリーソフトをダウンロードする人の多くは、携帯電話を持っていることだろう。最近では、クレジットカードを持っていない中学生でも携帯電話をもっている。まず、携帯電話での着メロ販売サイトを想像して欲しい。着メロが手軽に買える。それと同じようにシェアウェアが買えるといい。シェアウェア作者が気軽にソフトを販売できる携帯電話を利用した課金サービス。そこでシェアウェアを買うのは、単に携帯電話にシェアウェアのURLを入力して「買う」ボタンをプッシュするだけだ。このようなサービスが今現在あるだろうか。あるなら、ぜひ紹介して欲しい。


たまには、ちょっと違う風味にて。