Winny開発、Winny使用 なにが間違いか

脆弱性の修正パッチ公開と、そのパッチ公開を違法とする見解を受けて、意見。

Winny問題では、さまざまな議論があるのだけど、著作権幇助やWinnyの使用に関していうと、間違いは次のどちらかだと思う。

  1. 開発者を著作権幇助の罪で逮捕したこと
  2. Winny使用者を取り締まらないこと

Winny開発を悪とするなら、Winny自体が悪。だったら使用を取り締まるべきで、「Winnyつこうた」人たちは取り締まるべき。
それをしないということは、「Winny自体は悪ではない」ということで、そうなら脆弱性を修正する行為が悪なわけがなく、大げさにすると修正しないほうが悪か、または修正できないことを知りつつ脆弱性を公開したことが悪。脆弱性の公開が悪でないなら、修正もまた悪ではないはず。それが矛盾すると、どういう事態が起こるが見当がつくし、本当にそうする気なら上の人間がどうかしてると思う。

著作権幇助は、「特定の誰か」へ対しての幇助であり、「その他のユーザ」に対しては、著作権補助ではなかったということなのか。それなら、開発者が逮捕されて、使用者を取り締まらない理由にはなるかもしれないが、その場合でも今回の修正パッチは悪ではない。修正パッチは、また「特定の誰か」に対する著作権幇助だったのか。それとも、これから逮捕されることになる「誰か」を幇助したと、結果で無理やり結び付けるつもりなのか。

今後起こりうるWinnyネットワークへの攻撃とその被害の原因を、修正パッチを公開したことで、使用者が減らなかったため、とする気なのか。

  • 感想

今回、少しだけ関わってみて思ったのですが、Winny問題ってほんとうに、いやなものですね。時間を無駄にしそうなうえに、あぶないので、関わらないほうが賢明じゃないかとさえ思える。いくら話し合っても、結果が世の中に反映されそうにないので、なんか変やつが変なことして、それについて、俺はこう思うだの、私はこう感じたなど、云々言い合うだけになっている気がする。この記事もまたそう。