Winnyを支える人々

さよならウィニーという記事を読んだことと、今回の事件で感じたこと。

私も今回ばかりは、Winnyネットワークが終わるだろうと思っていて、一昨日の記事である意味での追い討ちをかけたつもりだったが、すでにWinnyに対する修正パッチが出始めているのと、改造版(Winnyp)が脆弱性の修正バージョンを出したので、まだWinnyネットワークは終わりそうにない。
もちろん、脆弱性を利用したワームがまだでていないのと、全ての利用者が対応を行うとは考えられないので安心はできない。

今回のことで感じたのは、開発者が修正できなくてもオープンソースソフトウェア並みにWinnyを支えている人々が2ちゃんねるには多数いるので、今後も修正はされ続けるだろういうこと。もちろん、限界はあると思う。

おもしろいのは、Winnyは、すぐにコンパイルして使い物になるソースコードもないし、実行ファイルは、暗号化された上に書き換え検出機能までついているのに、それに対して修正が行われているということ。
どこがおもしろいのかというと、そこまでしてでもWinnyは修正されるということ。それに、そんな方法で修正できるスキルとWinnyに対する知識(たぶんマシン語レベルでWinnyを把握している)を持っている人々がいて、その人々がWinnyを支援しているということ。

私は、Winnyの開発にはテスターとしてすら関わっていないので、経緯や理由については詳しくは分からないが、開発当時からWinnyに関わっていた人々は、Winnyに対する信仰のようなもの、あるいは生物に対する愛のようなものがWinnyに対してはあるのではないか、と感じた。このような人々にとってのWinnyは、単なる「ファイル共有ツール」ではなくなっているのかもしれない。
単純に、「愛着」なのかな。


とかな、思ったの。2ちゃんねるが閉鎖すると公表された日を思い出した。
ここ最近のWinny問題などは一切考慮していない内容ですけど。